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明治製菓CM 修正前版とCG修正後版の比較 

■現在放送中の明治製菓のCMは、映像の一部をCG加工したバージョンに
差し替えられています。
CG加工前とCG加工後の映像を比較してみました。


明治製菓CM「はんぶんこ篇」より
明治製菓・企業CM
Sweet Life「はんぶんこ」篇

放送開始:2008年~放送中(2009年10月現在)

監督:長澤雅彦
撮影:小林基己(コバヤシモトキ)
照明技師:古野達也
出演:アンジ(子役)、さいとうさくら(お母さん役)



CM動画はこちらで
明治製菓:CMギャラリー企業CM SweetLife「はんぶんこ」篇
(30秒バージョン、60秒バージョン)

明治製菓CM「はんぶんこ」篇 30秒 - YouTube



CM内容
なぜか、なんでも「はんぶんこ」にする幼稚園児の男の子。
自分のクレヨンを折ったり、
砂場で作った砂山を真ん中で分けたり、
おもちゃを2つのおもちゃ箱に分けて仕舞ったり。

今日のおやつは明治ミルクチョコレート。
男の子はチョコを半分に割って差し出すと、

「ママ、はい。仲良くはんぶんこ」

と、ママの大きなお腹を見つめながら言うのでした。


子役の男の子
アンジのプロフィール/写真 - goo ニュース
CM撮影の頃?

アンジ コマーシャルの出演情報 - J-beans
現在?


CM放送枠
毎週月曜日フジテレビ22:54(『SMAP×SMAP』の直後)に放送される
『スイーツ Sweets』という1分間ほどの番組の中で流れます。




■明治製菓のロゴが変わったため、CMにも影響が

明治製菓のブランドマーク(ロゴ)のデザインが変更されました。

旧ロゴマーク
明治製菓旧ロゴ
  

新ロゴマーク
明治製菓新ロゴ

(ロゴ画像は明治製菓公式サイト明治製菓と明治乳業の新しいブランドマーク
より引用しました)



■それに伴い今年9月、「明治ミルクチョコレート」のパッケージデザインも
38年ぶりにリニューアルされました。

明治ミルクチョコレート

従来品:
内容量65g、参考小売価格120円

リニューアル後:
内容量58g、参考小売価格105円



■明治製菓の企業CM「はんぶんこ篇」に登場するチョコレートは
旧デザインのパッケージなので、恐らく新パッケージのチョコ発売と同時に
同CMは放送終了になるのでしょう。
温かみのあるあのCMが見られなくなるのはちょっと寂しい…と思っていました。


ところが!
CMはリニューアルされませんでした。

商品カットだけ撮影し直された訳でもありません。
ではどうなったのかと言うと、こうなっていました。


各画像
上:旧バージョン
下:新バージョン

明治製菓CM「はんぶんこ篇」より

明治製菓CM「はんぶんこ篇」より

明治製菓CM「はんぶんこ篇」より

明治製菓CM「はんぶんこ篇」より

そうなんです!CGでロゴのデザインが描き直されていました。
(各画像、下がCGです/ロゴのみ)



■新バージョンのCM

CGで書き換えられたロゴが、実写部分と馴染んでおり
違和感がほとんどありません。

男の子が手に持ったチョコレートが映るカットでは、パッケージが常に動き、
ロゴの描かれた面の角度がカメラに対して立体的に変化しています。
そこに違和感なくCGのロゴを合成しなくてはなりません。
このCMは、CGのロゴが実写部分から浮いてしまうことなく、
しっかりと「パッケージに印刷されたロゴ」に見えます。
もし初めて見たのが新バージョンだったら、パッケージがCGだということに
気が付かないかも知れません。



■CGの弱点

明治製菓CM「はんぶんこ篇」より

画像下のパッケージはのっぺりとして見え、実写ではなく「絵」という感じがします。

画像上のパッケージは紙製で、紙の表面全体にツヤ加工がされている
ということが見て取れます。
一方、画像下のCG加工されたパッケージは、紙の質感や、
紙が湾曲した際の立体感がありません。
CGでロゴを貼り付ける際に、それら質感の情報が消えてしまったのでしょう。
そのため、画像下のパッケージが何の素材で出来ていて、どんな厚みや硬さで、
さわるとどのように変形するのか、といったことが画像を見てもわかりません。
これがCG加工後のパッケージが「絵」のように見える原因です。



■自然な光の動き

テーブルの上に置かれたチョコレートに男の子の顔が反射して、
パッケージの金色のロゴがぼんやり明るくなる、というシーンがあります。
ここがすごいです。

旧バージョン(実写)
旧バージョン


新バージョン(ロゴのみCG)
新バージョン

旧バージョンの自然な光の反射が、新バージョンでは
CGで再現されています。
画像だとわかりづらいですが、光の動きがとても自然です。
どうやって作られているのか知りたいです!



■ここはCGのロゴがやや浮いていますが、ロゴを目立たせるため
わざとそうしているのかも知れません。
明治製菓CM「はんぶんこ篇」より
明治製菓CM「はんぶんこ篇」より



実写ロゴバージョンはこちら
明治製菓CM「はんぶんこ篇」より


比較
明治製菓CM「はんぶんこ篇」より




(※2010年2月23日追記)

すみません、記事冒頭でCM監督を小林基己さんと表記しておりましたが、誤りでした。
正しくは、監督…長澤雅彦さん、撮影…小林基己さんです。
申し訳ありませんでした!誤記を訂正しました。

小林基己様、申し訳ありませんでした。ありがとうございました!


「はんぶんこ」篇撮影:小林基己さんのブログ

--------- 感動のメカニズム ---------
Mechanism of change in mind


小林基己さんの参加作品や、撮影カメラのことが詳しく書かれていて
とても面白いです!


拍手を押してくださった方、どうもありがとうございました。

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生前のアンネ・フランクの映像【アンネの日記】 

■20秒という短い中に起承転結がある、優れた映像です。
撮影は68年前。興味深いこの映像について考察したいと思います。


生前のアンネが登場=ユーチューブに動画-記念館 - 時事通信

10月1日8時5分配信
 【ブリュッセル時事】オランダ・アムステルダムの「アンネ・フランクの家(記念館)」は30日、動画共有サイト「ユーチューブ」への動画提供を始めた。生前のアンネを撮った唯一の動画や、父親オットー・フランク氏(故人)のインタビューなどが見られる。
 アンネの動画は、1941年のある日、隣人の結婚式の際、建物の窓から身を乗り出す姿を数秒間とらえた貴重な映像。また、アパルトヘイト(人種隔離)撤廃運動を獄中で指導した南アフリカ共和国のマンデラ元大統領も登場。「アンネの日記」を読んで勇気付けられたと振り返っている。
 このほか、記念館が来年4月28日にインターネット上に公開する予定のバーチャル記念館の予告映像も見られる。



アンネ・フランク生前の動画、ネットで公開 再生2百万回超 - CNN.co.jp

2009.10.16
動画は1941年7月22日に撮影されたもの。当時12歳だったアンネさんが、近所の新婚カップルがアパートから出る場面を、バルコニーから見下ろしている場面。この動画は新婚夫妻が戦後、アンネさんの父オットーさんに渡したという。




YouTube アンネ・フランク公式チャンネル
http://www.youtube.com/annefrank



動画
Anne Frank: the only existing film images
アンネ・フランクを撮影した唯一の動画 - YouTube
(20秒)

アンネ

■撮影日時:1941年7月22日
■撮影時のアンネの年齢:12歳
■撮影場所:当時のアンネの家の前(オランダ・アムステルダム・メルヴェデプレイン)


動画の0分9秒~0分14秒で映るのがアンネ・フランクですね。

全20秒の尺に対し、アンネを映したカットが5秒もあります。
新郎新婦が映るカットも同じく5秒間です。
映像を彩る重要なアクセントとして、アンネの姿が
撮影されていることがうかがえるように思います。



■動画の説明

公式動画の説明欄に載っていた英文をエキサイト英語翻訳で訳し、少し手直ししました。

1941年7月22日、アムステルダム。
アンネ・フランクの隣家の女性の結婚式です。
アンネは新郎新婦の姿がよく見えるよう、家の窓から身を乗り出しています。
花嫁はメルヴェデプレイン39番地の2階に、
フランク家は37番地の2階に住んでいました。
アンネ・フランクを撮影した唯一のフィルムです。
新郎新婦の協力のおかげでこの映像をあなたに提供できます。





■隠れ家生活に入る前に撮影された

アンネ・フランク - Wikipedia
によると、アンネは

1929年6月12日にドイツで生まれる

1934年にオランダのアムステルダムへ移り住む

1942年7月から隠れ家での生活を始める(当時13歳)。

この動画は、隠れ家生活に入るちょうど1年前に撮影されたと思われます。




■すごい映像ですね!!
アンネ・フランクの映像が存在していたことを初めて知りました。
バルコニーに立つアンネが元気良く後ろを振り返る
(画面には映っていませんが、傍らにアンネの家族が居るのでしょうか?)
というシーンもあり、アンネの生き生きとした様子が伝わってきます。
顔かたちだけにとどまらず、動作が映像で残っているというのはすごいことですね。


1941年当時の、一般の方の様子を映したドキュメンタリー映像は
とても貴重です。しかもカット数が多く、5カットもあります。
そのため、たった20秒間の映像にも関わらず、見事に新郎新婦と
周囲の様子が伝わる作品に仕上がっています。

撮影・編集がとても上手いので、誰が撮影編集したのか気になります。
以下では映像について考察していきたいと思います。



■プロが撮影したように見える

映像が手ブレこそしていますが、
・引きのカメラで周囲の状況を伝える的確な撮影
・被写体を画面いっぱいに映さない
・空間と奥行きを意識した構図
・無駄のない編集
がプロっぽいです。

客観的視点を持って撮られており、ニュース用の記録映像に近いような作風です。
(テレビが一般的でなかった時代に、映画館で流れていたニュース映像的)

何と言っても主役である新郎新婦が5秒しか映らない
主に状況説明に時間が割かれているのです。
これは第三者が「作品を作るために」編集しているか、
他人が鑑賞することを前提に撮影編集されたからではないかと思えます。

もし花嫁や花婿のお父さんが撮影・編集していたのだとしたら、
めちゃくちゃ上手いお父さんだと思います。



■工夫を凝らした映像 ― ストーリーがある ―

20秒間の映像が5カットに割られており、カットごとに
カメラアングルが変わっています。

1カット目
階段
これから新郎新婦がおりてくるであろう階段と、道行く人々(状況説明)<起>


2カット目
窓から見物する人
窓から身を乗り出し、新郎新婦が出てくるのを待つ見物人<承>


3カット目
新郎新婦
建物から出てきた新郎新婦<承>


4カット目
アンネ
それを窓から見下ろすアンネ。
アンネや他の見物人が、なぜか一斉に左方向を見る。<転>


5カット目
走り去る車
見物人の視線の先にあったのは、新郎新婦を乗せた車。車は走り去る<結>


というように、20秒間の中にストーリーがあり、ひとつの作品になっています。
これは撮ってみたらその中にストーリーがあったのではなく、
・映画のように先に撮るイメージを決め、
・それを再現するために部品となる映像を撮り、
・それを組み立てた
という作りの映像かも知れません。



■この映像すごいです。

動画の0分13~14秒で、アンネと、そのお隣の窓から覗いている大人2人が
何かを目で追うように左方向を見ますね。

画像:左に顔を向けるアンネ他見物人
左へ顔を向ける

次のカットに切り替わると、車が走り去る映像が映ります。
窓から覗いていた3人が目で追っていたのは、新郎新婦を乗せた車だったことが
ここでわかります。

このような映像を撮るためには、カメラが2台必要です。
【車を見送るアンネ達】と、【走り去る車】を
同時に撮影しなくてはならないからです。
でも、この時代に個人の記録映像を、高価なカメラを複数台使って
同時撮影するとは、ちょっと考えづらいような気がします。


もし1台のカメラでこの映像を撮影したのだとしたら、

1.「見物人が車を目で追う」カットを撮影する。

2.今度はカメラを道路に向けて設置しなおし、車を走らせ、撮影する。

3.編集で繋ぎ、完成。

という風になります。
つまりホームビデオのように一連の流れをありのままに撮影しているのではなく、
「用意スタート!」で演技を始め、「カット!」でカメラを止め、
その繰り返しでいくつかのカットを撮影し、編集で繋ぐという
映画のような撮影方法がとられている。
または2台のカメラで同時撮影している。のどちらかということになると思います。

どういう状況で、誰が撮影した映像なのでしょうか。


考えられる可能性としては、
■個人撮影の場合
・新郎新婦の家族が撮影
・プロが撮影(家族が、業者に撮影を依頼)

■公開前提(?)で撮影の場合
記録映画用の撮影
ニュース映画用の撮影


ネットで検索しても、撮影時の状況や撮影者についてはわかりませんでした。
「新婚夫妻が戦後、アンネさんの父オットーさんに渡した動画」
であるとしかわかりません。



■当時、個人撮影は可能か?

1941年当時、動画撮影のできるカメラやフィルムは
とても貴重なものだったと思います。

NHKで数年前、戦前(1930年代後半)・戦中・戦後の日本を撮影した
カラー映像を集めた番組が放送された際、
「(今回放送するのは)海外からの旅行者によって撮影された映像が多い」
と言っていました。
アンネの映像が撮影された1941年当時、動画撮影できるカメラを
個人的に所有していた人は存在したのですね。

どれくらい裕福な人なら、動画撮影できるカメラを
手に入れられたのかはわかりません。



■撮影に使われたフィルムは何?

この映像が撮影された1941年には、既に8ミリフィルムが発売されていたそうです。
恐らく8ミリフィルムでの撮影でしょうか?

8ミリ映画 - Wikipedia
より以下引用です。

8mm幅のフィルムを利用した映画。映写にあたって免許資格が不要であり、取り扱いが簡便なことから、主に家庭用に1932年から発売され、さらには教育用や産業用などでも広く使われた。(引用終わり)





■当時(1941年)の他の映像作品

アメリカ映画『市民ケーン』が公開されたのが1941年です。



■不明な点

元々20秒間の映像なのか、本来はもっと長い映像だったものを
世界に公開するにあたって20秒に編集したのかがわかりません。

(今回YouTubeで公開される何年も前から、この20秒間の映像は
ビデオに収録されたりNHKなどで放送されていたそうです。)

「アンネの生前の映像」と題されて公開されれば、主役はアンネになるので、
アンネが映ったカットを中心に、アンネが新郎新婦を見ているという
状況がわかるカットを抜き出して公開されたとも考えられます。
その場合、編集が上手いのは「公開の際に映像を編集した人」
ということになるかも知れません。



■『アンネの日記』の映像化作品

「アンネの日記」を映像化した作品はいくつかあります。

映画
・『アンネの日記』(1959年 アメリカ/白黒映画)
映画 アンネの日記 - allcinema

アニメ映画
・『アンネの日記』(1995年 日本)
アンネの日記 (アニメ) - Wikipedia

テレビドラマ
・『アンネの日記』(2007年 イギリス)
アンネの日記 (テレビドラマ) - Wikipedia


アメリカ映画版と日本のアニメ映画版は観ました。
イギリスのドラマは、今年の8月にNHKで放送されましたが未見です(>_<)
アメリカ映画版よかったです!
日本のアニメ映画版は、SMAPの草剛さん(ペーター役)や
黒柳徹子さんが声優で出演しています。


拍手を押してくださった方、どうもありがとうございました。

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