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佐々木希 サントリー「ラッキーサイダー」CMのメイキング 

■ワンカット撮影でCGなしの手の込んだCMです。
メイキング映像と併せて見て、わかったことを書きました。


サントリー「ラッキーサイダー」CM

『ラッキーの歌』篇
出演:佐々木希
使用曲:ラッキーの歌(オリジナル)
ダンス指導:振付稼業air:man
オンエア開始日:2009年4月7日



■サントリー公式サイトでCM動画(15秒)、メイキング映像(3分3秒)、
CM使用曲の歌詞が見られます。

サントリー ラッキーサイダー CMギャラリー(Flash版)
サントリー ラッキーサイダー CMギャラリー(HTML版)

(上記のページは歌詞が英語で、下記のページはカタカナで書かれています)
サントリーCMワールド「ラッキーサイダー」


■YouTubeに同様の動画がUPされていました。
サントリー「ラッキーサイダー」CM『ラッキーの歌』篇(15秒)
『ラッキーの歌』篇 メイキング(3分4秒)

(YouTube動画へのリンクです。別窓で開きます。
動画の内容は上記の「サントリーCMギャラリー」と同じです)


■前回の記事の、
映像大好き - なんとCGではなく実写-【初音ミク】EX-GIRL【手作りPV】
「EX-GIRL」PV作者のミロさんがブログで紹介されていた、
サントリー「ラッキーサイダー」のCMです。

15秒の間に背景のセットがどんどん変化していき、衣装の早替えもありますが、
最初から最後までワンカット(編集なし)で撮影されています。
手作り感を演出したカラフルな色使いのセットや、
その中で動き回る佐々木希ちゃんがとてもかわいいCMです。



手に持っていたバッグはいつ消えた?
佐々木希ちゃんが途中まで持っていた白いバッグが、最後にはなくなっています。

ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇より
上:YouTube動画の0分8秒
下:0分11秒


ラストのピンクの衣装+決めポーズでバッグを持っていたらちょっと変なので、
途中でバッグをどこかに置いたのでしょう。
バッグはいつの間に画面から消えたのでしょうか。



ここでした!
ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇より
(YouTube動画の0分9秒)

バッグから手を離して下に落としていました。
(画像がわかりにくいですが、両腕は斜め上に広げています)


■メイキング映像の中の、棒の付いた布のようなものを手に持ちながら
床にかがんでいるスタッフ(2名)は何をしているのだろう?と思ったのですが、
この時床に落ちるバッグを布で受け止めていたのですね。

(画面右下の2人です)
『ラッキーの歌』篇メイキング映像より

足元に居る2人
2人を拡大

落ちたバッグが佐々木希ちゃんの足元に転がらないためでしょうか。



■CMのラストで、手作り工作っぽく作られたカラフルな虹のセットが
佐々木希ちゃんの背後に下りてきます。
ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇より

CMでは虹のセットがふわりと落下してきてドン、と着地しているように見えますが、
メイキング映像ではこのセットが床に落ちる際に
「ドゴン!!」という重そうな音がスタジオに響き渡っています。
CMを見た時はそんなに重量のあるセットだと思わなかったので驚きました。

完成CMと、撮影時の音が聴こえるメイキングとでは
映像から受ける印象がだいぶちがいます。
完成CMはカラフルな絵本を見ているかのようです。
ポップで軽やかで非現実的な映像に見えます。
メイキング映像からは緊張感が伝わってきます。


■メイキング映像からテロップを一部引用します。

CGを使わない一発撮りのCM
その撮影には入念な準備が必要になります。
むずかしい撮影を成功させるため、シミュレーションを繰り返します。

ラッキーガール役の佐々木希さん。
歌と踊りを練習中。
あまりのスピードに混乱気味?
素晴らしいカンの良さ。動きはバッチリそうです。
そこへ監督から、さらなる指示。キビシイ?

いよいよ本番。スタジオに緊張が走ります。

佐々木希「気持ちはいけるんだけど、体がついていかない…。」

監督「最後はヨレてもいいから、なんとか踏ん張る!」

(略)

5時間、26回目にしてようやくOKが出ました。
(引用終わり)




■15秒間ワンカットでこれだけ動き回り、一つ一つのポーズをしっかりと決めるのは
相当難しいことなのではないかと思います。

一つ一つの動作が大きく、次の動作に移る時にもたついてしまいそうな
振り付けですが、佐々木希ちゃんの動きは各ポーズがそれぞれくっきりしていて
前の動作を引きずっていません。

それでいて、最後に衣装を脱ぎながら画面奥に向かって走って
振り向くところは、ドタバタした感じが出ていてかわいいです。


5時間、26回目にしてようやくOKが出ました。



まったく疲れを感じさせないCMに仕上がっていてすごいと思いました。



佐々木希ちゃんに赤い花を捧げて求愛する役の男性

出番が終わり、場面転換するため急いで去って行く男性の
後頭部が映っているのがまた味があっていいですね。
ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇より
(YouTube動画の0分8秒、画面向かって左の黒い部分)



動く撮影カメラがかっこいい
メイキング映像にこのCMを撮影しているカメラが映っています。
『ラッキーの歌』篇メイキング映像より

アームの先にカメラが付いている(?)ような形をしています。

レールに乗せられたカメラは被写体を追って画面左方向に移動。
それと同時にアームも動き、微妙にカメラの角度を変えたり
カメラを一気に上昇させたりしています。
このアームはどこかから人の手によってリアルタイムで動かしているのでしょうか?
それとも、何度でもまったく同じ動きができるように
プログラムしてあるのでしょうか?(わかりません…)


■最初にこのCMを見た時は、佐々木希ちゃんの動きがくっきりはっきりしていて
疲れが見えない上に、セットがあまりにも次々と展開するので、
カメラと佐々木希ちゃんの間を雲が横切って一瞬佐々木希ちゃんの姿が
見えなくなる部分で、実はカットを割っているんじゃないかな?
と思ってしまいました。すみません。そうではありませんでした。

これだけ人物や画面の中に動きがあるのに、ワンカットで
撮影しているなんてすごいCMだと思います。

そして佐々木希ちゃんの表情がかわいいです。
とても楽しいCMです。



(2009年5月7日追記)
撮影カメラについて、コメント欄でmojoさんに教えていただきました!
この記事のコメント欄をぜひご覧ください。

このCMの撮影に使われているカメラのアームは、「MILO」(マイロ)という
モーションコントロールカメラだそうです。
「モーションコントロールカメラ」は、プログラムでカメラを何度でも
ぴったり同じに動かすことができるシステムの総称です。
「MILO」は日本に3台しかない高価なアームだそうです。

モーション・コントロール・カメラ - Wikipedia


モーションコントロールカメラ「MILO」(マイロ)
画像:モーションコントロールカメラ「MILO」
株式会社IMAGICA公式サイトより)



■メイキング映像に映っている撮影カメラのアームと、株式会社IMAGICAが所有する
「MILO」のアームとを比較すると、間違いなく同じものだとわかります。
特徴的なアームの形が一緒ですね。

『ラッキーの歌』篇メイキング映像より
モーションコントロールカメラ「MILO」(マイロ)
上:ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇 メイキング映像より
下:株式会社IMAGICA公式サイトより、モーションコントロールカメラ「MILO」


(下は元の画像の一部を切り抜いて回転させています)
元の画像はこちらです。
カタログダウンロード - 株式会社IMAGICA



MILO紹介/機能紹介 - 株式会社IMAGICA
日本に3台しか存在しない「MILO」のうち一つを所有する会社です。
MILOのレンタルをしています。

Mark Roberts Motion Control
モーションコントロール「MILO」のメーカーサイトです。リンク先は英語です。


■メイキング映像にはMILOのアームの先のほうしか映っていませんが、
全体はとても大きな物のようです。

MILOスペック - 株式会社IMAGICA
(大きさ、最高可動速度、搭載可能カメラなどが書かれています)

「MILO」の重量は約710kg。
「MILOロングアーム」の重量は約1tだそうです。
ラッキーサイダーCM『ラッキーの歌』篇の撮影に使われているのは
恐らく710kgのほうのMILOではないかと思います。



こちらの映画の撮影では「MILOロングアーム」が使われています。

事例紹介『20世紀少年<第2章> 最後の希望』 - 株式会社IMAGICA
より、
ロケ地に置かれたMILOロングアームの写真

巨大ですね!
(画像手前の金髪の男性は堤幸彦監督)



「MILO(マイロ)」の価格
MILOの価格は約6000万円、レンタル料金は1日90万円だそうです。

dof(depth of field)
のバックナンバー「vol.0/2003年11月創刊記念号」に、
「MILO」についての記述がありました。

「NHKスペシャル」メイキング - dof
の4ページ目、
モーションコントロールカメラ「MILO」 - dof
より以下引用です。

日本には3台があり、1台がここ本庄TAO常設、1台がIMAGICAで、もう1台は以前沖縄TAOにあったが、現在は引上げられて東京の倉庫で眠っているらしい。
ちなみにイマジカの一般的なレンタル費用は、基本機材とテクニカルオペレーター3名、輸送費、セッティングを合わせた基本料金が1日あたり90万円という事だ。
(引用終わり)



Interview:MILOオペレーション - dof
より以下引用です。

稲葉 貞則|株式会社IMAGICA特撮グループ

dof :価格は幾らぐらいするものなのですか?

稲葉:本体ベースが約6000万ぐらいだと思います。
(引用終わり)



(上記リンク先のインタビューでは、MILOの使用方法や
MILOが使われた作品について触れられています)



■CM『ラッキーの歌』篇のメイキング映像を見て初めて、
ラストで衣装を脱いでからピンクの衣装で決めポーズをする部分に掛けて
カメラが上昇していることを知りました。
映像にまったくブレがないので、CMを見てカメラが大きく動いていることに気付きませんでした。

ブレのないハイスピードの映像を作りたい時はMILOの本領発揮です。


MILO紹介/機能紹介 - 株式会社IMAGICAより)

MILOが使われていたために、不思議な安定感のある映像だったんだ!と
知ることができました。
コメントをくださったmojoさん、どうもありがとうございました。


拍手を押してくださった方、どうもありがとうございました。

ブログ楽しく拝見させてもらってます。
毎度とても研究熱心で
本当にブログタイトルそのままですねw

私もこのCM大好きです。
なんか見終わったあと本当にラッキーな気持ちになっちゃいます。
しかしまさかこんなアナログな制作手法だったとは…

ご存知かもしれませんが、
メイキングに登場した"動く撮影カメラ"は
モーションコントロールカメラという
動きをコンピュータ制御できる非常に高価なカメラ用アームです。
このMILO(マイロ)というタイプは日本に3台しかないんです…

何度でも同じ動きをさせられるので一般的には
CGとの合成を前提とした撮影に使われる事が多いのですが、
こういった単純に繰り返す為だけという
アナログ的な使われ方をするのは珍しいのかもしれませんね。

メイキングの0分28秒あたりの映像は
3Dソフトでスタジオセットを仮組みした映像。
カメラの動きはシュミレーションによって
完璧にプログラムされてるんですね。
面白いなぁ…

>mojoさん
コメントどうもありがとうございます。
温かいコメントをいただいてとても嬉しいです。

このカメラのアームはMILOというのですか!
何というものなのかとても知りたいと思っていました。
教えてくださって本当にありがとうございます。
メイキング映像に映るアームをご覧になってMILOだと
お判りになったのですか?
すごいです!お詳しいですね!

日本に3台しかないのですか!?
MILOが必要な時は、そのたった3台のMILOをあちこちに運んでいって
撮影しているということですね。全然知りませんでした。
そんなに貴重で高価なアームでこのCMは撮影されていたのですね。

この安定感のあるカメラの動きはMILOのなせる技だったのですね。
教えていただいたことを本文に追記させていただきました。

先日も京都きもの友禅のCMメイキングのことを教えていただき、
今回またこんなにいい情報を教えていただいて、とても感謝しています。
mojoさん、貴重な情報を教えてくださってどうもありがとうございました。















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